BLACK〓MIRROR赤【1巻】



メローナに太ると言われたナイゼッツは、お菓子の袋を開けながら椅子に座った。

別にこれといってナイゼッツは、全く太っている容姿はしていない。

むしろスラッとした体つきをしていた




「いいも~ん☆ 俺太んないから!」




いつもナイゼッツと喧嘩している幼稚園児の容姿をしたマーカスが話に割って入り、ナイゼッツに問いかけた。




「ナイゼッツ、リゼルを見たかい?」




急に問いかけられたナイゼッツは、マーカスを睨むと
ポテチを膝の上に隠し、話した



「あ? みてねえよ。マーカスお前にだけは、この新作のポテチ、お前にだけ! お前にだけ! お前にだけ! あげないからな!」









そんなナイゼッツの態度に腹を立てたマーカスは、きつい口調で文句にも聞こえるような言葉を

わざと遠回しにナイゼッツに吐き捨てる。




「いらないよ。そんなもの食べたら誰かさんみたいに、低脳になりそうで怖くて食べられないよ。」




それを聞いたナイゼッツは、立ち上がり、マーカスを睨み付けた。




「あ゛?」



マーカスもナイゼッツに便乗され立ち上がり二人の間で再び火花が散る

そんな二人を見ていたメローナはまたため息をついた。




「あ~……また始まったよ」



メローナは、この毎度のように行われる喧嘩をうっとうしく感じたのか
頭をかかえた……



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