BLACK〓MIRROR赤【1巻】
天津 大輝(アマツ ダイキ
零の幼なじみであり
唯一の理解者。
零は部屋に散らかっていた本やゲームセットを足でどかしながら急いで着替え、下にいた大輝のもとへ駆けていった。
「大輝! まだ学校の行く時間じゃないだろ?」
「あぁ! ちょっとおもしろいところ見つけてよ! 零にみせてぇんだ!」
大輝は零の手を取りニヤニヤとした表情をし、弾んだ声で話す。
「俺達の新しい秘密基地にぴったりな場所を見つけたんだぜ!」
「秘密基地!?」
零は大輝の行くがままに連れられ、背丈よりも高い草むらを抜け、やがて小さな防空壕(ボウクウゴウ)のような穴のとこへ着いた。