BLACK〓MIRROR赤【1巻】
だが立ち上がってマーカスと喧嘩していたナイゼッツは
何かを思い出したかのように皆に話し出した。
「あ! そういえば!なんかフォグ村でレィファーとあと赤い髪の男がいたような……」
ナイゼッツの話を聞いていたアーロンは、眉をしかめる
「何? レィファーがいたというのですか? このエルサレィアに?」
ザフィアスは、黒い炎を消すとナイゼッツを睨み付け問いかけた。
他のズィーデスならザフィアスに睨み付けられたら体が震えるはずだが
ナイゼッツにはそんな恐怖心はみじんもない。
「それは本当か? ナイゼッツ」
ナイゼッツは、椅子に座り再びポテチに手を伸ばし食べながらザフィアスに言った。
「俺嘘つかないよ☆」
本当のことを話すナイゼッツは、またポテチに夢中になった
マーカスがポテチに手を伸ばそうとするがナイゼッツは、マーカスの手をすぐにはたく。
またマーカスとナイゼッツは喧嘩を始めた――
「ではザフィアス様。わたしがレィファーを器に連れてきます……」