BLACK〓MIRROR赤【1巻】
「やべぇぞ大輝! 学校遅れんぞ!」
「大丈夫大丈夫~俺達まだ中2なんだしさ」
「……いいからいくぞっ!」
零は、大輝からお菓子の袋を取り上げ、机の上に乱暴においた。
「わかったわかった……んじゃ零! 学校まで競走だっ!」
大輝は、零よりも先に秘密基地を走り出ていった。
「ちょっ! 大輝待てよ!」
零も急いで大輝の後を追いかけると、ポケットから何かが転げ落ちた。
カシャン――
「……ん?」
その音に零は、不思議に感じ後ろを振り返った。