初恋。




***

小学校一年生。

***


私は朝から
玄関でピョンピョン
跳ねていた。

わぁー!



今。

私は

静かに机に

向かっている。

緊張気味です。

今日

入学式だから。


なんて思って
先生を待っていた。



「ねぇ、なまえは
なんてゆーの?」


隣の男の子が

私に話しかけてきた。


「ぼくねぇ~、
すずさりゅうって
ゆーんだぁ。」


私にとって

流兎は


大切な

友達第一号なり。


だから

私はちゃんと


自己紹介した。



「わ、わたしは
さくらえりいって
ゆうんだっ!
よろしくね!!」


私はこのとき、


きっと

顔が赤かった。



優しそうで


笑顔がかわいくて


話しかけてくれた


りゅうが


今でも、


忘れられない。




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