ボディーガードとの付き合い方ッ!
図書館をそのまま出てからは、翡翠さんが高そうな車に乗せてくれた。
もちろん、校門を出るまで周りからの視線はすごいものだった…。
何せ、翡翠さんの格好は、ボディーガードといえば誰もが想像する、真っ黒なスーツに、真っ黒なサングラスをかけていたのだから。
そしてよく目立つ天然(?)金髪。
友達はいつも長い間教室で残っているから、会わないでよかった。
そして、ぎこちないまま車へ―…
「どうぞ、お嬢様」
おッ…!!
多分真っ赤になっているだろう顔を上げて翡翠さんを見ると、サングラスを少し外し、目を細めて笑う翡翠さんの顔が。
「ああありがとうございまッ…」
駄目だ、まともに喋れない。
なんて綺麗な顔してるんだろう。なんか女としてショック…。
色々考えながら後部席に乗車した。