after school love
-キーンコーンカーン...
「って言っても現実、転校生来るのって明日だよね~」
麻友がため息と同時に吐き出す。
あたし達が転校生は明日来る、という事実を思い出したのは
HRが終わり掃除をしていたとき。
つまり、学校での1日が終わった時だった。
あたしは掃除が無かった。
掃除のある麻友を待っているのも暇なんで、
筆箱いじりながら
「なんで今まで思い出さなかったんだろう...。」
と呟く。
「ホントだよね~はるもすっかり頭から抜けてたよ~」
みんなでそんな話をしていると、
麻友が何か言いたげな顔をした。
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