【ホラコン】エキゾチック・ジャパン!
今まで伏し目がちだった彼女は、目を吊り上げ

「アンタ達は今からそこに行くのよ」

とガードレールを指差した。


彼女が指差したガードレールは昔の事故の成れの果てだろう。

中央から真っ二つに割れてめくれあがり、ぶつかった車の塗装の色と吹き出した血の色と錆色で訳の解らない色に変わり果てたシロモノがヘッドライトで照らされている。

その向こう…崖下には軽く10年は放置された三輪バスがたたずんでいた筈

いよいよハンドルも効かなくなったジャパンは一直線に、そこを目指す。

眞の手のひらにじんわりと汗をにじませて…
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