チャーリーズエンゼルパイ
いくら子豚でも、ハエタタキで見張りとは戦えない。
「こんなんで叩いたって、全然痛くなんか無いわよ!アンタ何考えて……」
「あっ!コブちゃん、ちゃんと押さえてないと!」
「あら……」
ひろきに説教する為に、後ろを見ながらハエタタキを振り回していた子豚は、一瞬ドアを押す手を離してしまったのだ。
その一瞬の隙を突かれ、ドアは見張り達によって押し開けられてしまった。
「ヒエェェ~~ッ!」
絶叫する子豚とひろきに相対する三人の見張り達は、不敵な笑みを浮かべながら指をポキポキと鳴らす。
「このアマ、手こずらせやがって……」
「キャア~~ッ!誰か助けてぇぇ~っ!」
「騒いだって誰も助けになんか来るもんか!」
ところが……
ボコッ!「がっ!」
ドスッ!「んごっ!」
ガンッ!「どはっ!」
鈍い音と共に、順番にドアの前へと崩れ落ちる三人の見張り達。そして、その後ろには心強い見慣れた顔があった。
「ティダ~~~♪」
「さっ、早く出て二人とも!シチロー達と合流するわよ!」
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