チャーリーズエンゼルパイ
衝撃の真実
「ヤッタわぁ~♪
私達、助かるかも♪」
窮地に現れた思わぬ助っ人の登場に、喜びを隠せない子豚とひろき。
しかし、シチローとてぃーだは、そうとは思っていなかった。
「バカなっ!こんな所に1人で現れて、一体何が出来るっていうんだ!」
「これじゃあ、和子さんも奴らに捕まってしまうわ……」
確かに、和子1人この場所に乗り込んで来たところで、態勢に変わりは無いように思える。
和子にしても、その位の事は分かりそうなものだが、チャリパイの最大のピンチにいてもたっても居られなかったのだろうか?
それとも、何か勝算のようなものがあるのだろうか?
「おや、まだ1人ネズミが残っていたのか」
反乱分子が女ひとりなのを見て、余裕の表情を和子に向ける朝唐。
「あら、私がネズミに見えて?教祖様♪」
和子も負けてはいない。一体、そんな余裕がどこから出てくるのだろう。
「なんだお前、私に向かって大層な口をきくじゃないか!一体、何者だ!」
まるで朝唐を挑発しているような和子の口振りに、見ているシチローも気が気では無い。
「あぁ~余計な事を!
あまり朝唐を刺激しちゃダメだって……」
「でもシチロー。あの和子さんの余裕、何か異常じゃない?」
「もしかして、和子さん警視庁の“女捜査官”とかだったりして!」
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