チャーリーズエンゼルパイ
朝唐の誤解も解けたところで……
「いやあ~♪
とにかく、これで何もかもが解決した訳だ♪」
自分の失敗をごまかす様に、大げさに笑いながら、シチローが締めの言葉を口にした。
「何かアタシ達、あまりお役に立てなかったみたいで……」
てぃーだが申し訳無さそうに和子に向かって謝罪すると
「いえ、そんな事はありませんよ。この結果は、皆さんの行動全てが導き出した末の事なんですから♪」
和子は優しくそう諭し、チャリパイの四人に対して深々と頭を下げた。
「最後のソリンは余計だったけどね♪」
隣りのかおりが、アッカンベーをしながら笑って付け足す。
そして、朝唐自身も信者達の前で深々と頭を下げ、今まで信者達を欺いて来た事に対しての謝罪をした。
「私も、教祖は今日限りで引退だ。明日からは、まともな仕事を探さないとな…」
「それには、その髭を何とかしないとダメですね♪朝田さん」
朝唐のその伸ばし放題の髭を見て、シチローが冗談混じりにそんな指摘をすれば
「いや、実を言うとこれは偽物の髭でして……更にはこの髪も……」
そう言って、朝唐は何とも簡単に長髪のヅラと付け髭を取り外したのだ。
「うわ……すげえインチキ……」
声を揃えて呟くチャリパイ。
そんなチャリパイの反応がよほど可笑しかったのか、礼拝堂の中にいた全員が大きな声で笑い転げ、その明るい笑い声は、礼拝堂全体に大きく響き渡っていた。
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