チャーリーズエンゼルパイ



あの、人でごった返していた新宿の繁華街で、偶然声をかけて来た探偵が、自分達のよく知るシチローだった。


これはもう、偶然というよりは奇跡に近い確率である。



『毎日、毎日、何の変わり映えの無い生活に飽き飽きしていないかい?
ドラマや映画のような刺激的な経験をしてみたいとは思わない?
もし、君達がこの誘いに乗ってくれたならば、手に汗握る特別な経験を提供する事を約束するよ!』



繁華街で聞いたあのシチローの言葉が、三人の脳裏に蘇る。


確かに、出逢い方からしてかなり刺激的、かつ運命的なきっかけだった。


恐らく、今日声をかけられなかったとしたら、シチローとは単なるブログの仲間としての付き合いにとどまっていたかもしれない。


「それで……森永探偵事務所のエージェントとして働いてもらう件の方なんだけれど……」


少し照れくさそうに尋ねるシチローに対して、既に気持ちの固まっていた三人は、爽やかな笑顔で答えるのだった。


「あたし、やる~♪
面白そうだし♪」


「シチローの頼みなら、断る訳にいかないわよね♪」


「ギャラは高いわよ~♪」



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