チャーリーズエンゼルパイ



「名前ねぇ……」


改めて考えてみると、なかなか相応しい名前というのは思い付かないものである。


「あたし、『キャッツ◆アイ』みたいな格好良いのがいいなぁ~♪」


『キャッツ◆アイ』とは、ご存知有名少年誌で連載され、TVアニメにもなった、レオタード姿の美女三姉妹の怪盗が登場するあれである。


「ひろき、あれは泥棒だろ!こっちは探偵なんだからな!」


森永探偵事務所の代表のシチローとしては、泥棒の名前なんか付けられては堪らないと、当然反対する。


「ええ~っ!三人の美女だからぴったりなのにぃ~っ!」


すると、そんなひろきを慰めるように、映画好きのてぃーだが言った。


「だったら『チャーリーズ・エンジェルス』っていうのもあるわよ♪」



「キャア~♪カッコイイ~♪」



てぃーだが『キャメロン・ディアス』ら三人の美女が主役を務める、あのハリウッド映画を持ち合いに出すと、子豚とひろきのテンションが一気に上がった。



「まあ、私がキャメロンなんだけどね♪」


「ええ~っ!コブちゃん、あたしもキャメロンがいい~っ!」



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