チャーリーズエンゼルパイ



「チャーリーズ・エンジェルスがいい!」


「森永なんて、どうだって良いでしょ!」


「いや!そこは譲れないなっ!」


「ちょっとぉ~そんな事で揉めないでよ!三人共~!


先程まで仲良く打ち解けていた四人が、チームの名前を巡って早くも仲間割れである。


チームの名前を『チャーリーズ・エンジェルス』にするか『森永エンジェルス』にするかで、激しく口論するシチローと子豚&ひろきペアを、頬杖をついて呆れた表情で見比べるてぃーだ。


「……ったく、名前なんてどうだって良いのに……」


一人だけ冷静なてぃーだは、傍らで大声で喚き合う三人をよそに、シチローがアイスコーヒーと一緒にテーブルの上に置いていた“お茶菓子”に手を伸ばす。


そのお茶菓子の包みを開けようとして、袋に目を向けたてぃーだの頭に、ふと、あるアイデアが閃いた。



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