チャーリーズエンゼルパイ
これから飲み会と聞いて、大喜びの子豚とひろき。
今日はあの店がサービスデーだとか、あの店の手羽先が最高なんだとか、居酒屋の店選びに余念が無い。
ところが、案外そんな時に限って、仕事というのは舞い込んで来るものである。
いよいよ本日の営業も終わろうという時になった時、突然事務所の入口のドアが開き、客がやって来たのだ。
「ヤバイ、コブちゃん!お客さんが来ちゃったよ!」
「ひろき!ブロックよ!ブロック!」
目を細めて頷き合う、子豚とひろき。
せっかくの飲み会を潰されては堪らないと、ひろきがいち早く玄関先へと向かった。
そして、いかにも事務的な口調で訪問者に話し掛ける。
「あの……本日の営業はもう終了なんですけど……」
しかし、そんな事はシチローが許す訳が無かった。
「ちょっと待った、ひろき!飲み会は次回に延期だ!」
「ええ~~~っ!どうしてよ~~!」
「当たり前だ!あの女性を放っておけるかっ!」
.