チャーリーズエンゼルパイ
和子の話を聞く前に、てぃーだが、びしょ濡れになっていた和子を気遣って着替えを勧めた。
「アタシの服でよろしかったら、話を聞く間だけでも着ていて下さい♪
濡れた服の方は、乾燥機で出来るだけ乾かしておきますから」
「すみません……そんな事までして戴いて!」
和子は、素直にてぃーだの好意に甘えて、てぃーだが貸してくれた服を持って、事務所のバスルームへと着替えを済ませに向かった。
「和子さん、風邪でもひかなければ良いんだけど……」
「サンキュー♪さすがはティダ、よく気が効くね♪」
こういった、きめ細かい心遣いは女性ならではの事である。シチローは、笑顔でてぃーだに礼を言った。
「それに比べて、そこの二人は……」
シチローが子豚とひろきの方へと視線を移すと、子豚とひろきは慌てて働き出した。
「さあ~ひろき!そこのフロア、モップがけするわよ!」
「あ~忙しい!忙しい!」
そんな二人の変わり身の早さに、シチローとてぃーだは顔を見合わせて笑うのだった。
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