チャーリーズエンゼルパイ



「何故ダメかと言うと、それでは教団に目を付けられ易いから!
……まだマスコミが騒ぎ出す前ならともかく、あれだけTVや新聞で叩かれた後じゃ、自分から希望して入信する人間は、今はほとんどいないと思われる。

逆に、そんな人間は教団の幹部達に警戒されかねないって事だよ」


そんなシチローの見解に、てぃーだが感心したように頷いた。


「なるほど……慎重に行動するのに越した事はないわね」


「じゃあ、どうすんのよシチロー?」


「夜中にこっそり忍び込むとか?」


子豚とひろきの疑問はもっともであるが、シチローは既に、鴉信教に潜入する為の作戦を用意していた。



「こっちから申し込むのがダメなら、向こうから勧誘させればいい♪」



そう言って、シチローがテーブルの上に広げた新宿近辺の地図には、赤いマジックで幾つかのマルが記されていた。


「鴉信教は、毎日のように街中で信者を獲得する為の勧誘活動を行っている。
この赤マルは、その勧誘が頻繁に行われているスポットだ」


「つまり、アタシ達はその場所に立って、鴉信教からの勧誘を受ければ良いって訳ね♪」


「そういう事♪」






「なんか……ギャルのナンパ待ちみたいね……」


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