チャーリーズエンゼルパイ



翌日、作戦を実践するべく、シチロー達4人は、鴉信教の勧誘活動が頻繁に行われているという新宿のとある場所に繰り出した。


「それじゃ、これから先は、各自バラバラに散っての行動だ!誰の所に勧誘が来るかわからないぞ!」


「は~~~~い♪」


4人で固まっているよりは、1人ずつバラバラに散っている方が相手としても声を掛けやすいだろうという理由は納得出来る。


シチローの掛け声の後、さて、これから持ち場に向かおうという時になって、ひろきがてぃーだにこんな質問を投げかけた。


「ねぇ~ティダ♪
信者の人に勧誘されるには、どんな風にしていたらいいのかなぁ~」


そのひろきに、てぃーだは舞台役者の経験から、こんな意見を述べる。


「そうね……宗教に誘われる位だから、何かに悩んでいるような…悲壮感が滲み出ているような演技が良いんじゃ無いかしら?」


「悲壮感かぁ……難しそうだね、それ……」


すると、横にいた子豚が、ひろきにアドバイスを授けた。


「簡単よ、ひろき♪
ほら、ちょうどあんな感じ!」


「ああ~~シチローは上手いね♪悲壮感がよく出てる!」


「ほっとけ!
これは演技じゃ無くて
生まれつきだっ!」



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