チャーリーズエンゼルパイ



「シッ、ちょっと二人共静かに……」


突然、てぃーだが眉をひそめて、子豚とひろきを制した。


急に態度が変わったてぃーだを見つめ、ひろきが不思議そうに尋ねる。


「どうしたの?ティダ……?」


「さっきから、誰かアタシ達の後をついて来ているわ!」


「えっ?ホントに?」


「本当よ……一体、誰がアタシ達を……」



背後から迫る怪しい気配を感じ、まるでサスペンスドラマの主役の演技でもしているかのように呟くてぃーだの横で、子豚とひろきが言った。



「きっとナンパよ!でなければ、風俗のキャッチ!」


「ありえる!この辺そういうの多いから!」


何せこの場所は新宿の繁華街。確かにナンパや風俗店のスカウトは多い。


三人の若い女達は、その場に立ち止まり、謎の尾行者に対する対応を、ひそひそ声で相談し始めた。



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