チャーリーズエンゼルパイ



てぃーだの所だけでは無い。


今度は、ひろきの方に向かって、これまた鴉信教の関係者とは思えない派手な身なりの軽そうな男が近付いて来た。


「お姉さん♪ウチの店で働かな~い?
キミならいっぱい稼げるよ♪」


「うぇっ!風俗のキャッチ!最悪なんだけど!」


そして、シチローの所には


「アナタハ~カミヲシンジマスカァ~?」


「いや……そっちの神はちょっと……」


この街で勧誘活動をしているのは、鴉信教だけでは無い。


なかなか思うようにはいかないものである。



さて、もうひとりのエージェントである子豚の様子はどうかというと……


「私も、イケメンに声掛けられちゃったらどうしようかしら♪」



目的が違うだろ……



しかし、そんな子豚の願いが届いたのか、彼女の背後から、1人の男が声を掛けてきた。


「あの……すいません……」


その声に子豚が振り返ると、そこには背の高い、何とも爽やかな雰囲気を醸し出したスポーツマンタイプのモデルのような男性が立っていた。



< 50 / 144 >

この作品をシェア

pagetop