チャーリーズエンゼルパイ
「ネギがカモしょってやって来たね♪コブちゃん♪」
「馬鹿ね~ひろき、それを言うなら『カモが鍋しょって』でしょ!」
それも、ちょっと違うと思うが……
とにかく、鴉信教へ潜入するという最初の目的を果たす事に成功したチャリパイの四人。
デパートの喫茶店で朝唐と別れた四人は、それぞれに朝唐から名刺を貰い、翌日、鴉信教の施設へと赴く約束をした。
その後、森永探偵事務所へと帰って来た四人は、鴉信教の修行生活に向けていろいろと準備を始めていたのだが……
「え~と……ビールは何ケース持って行こうかな~?」
旅行用の大きなバッグに缶ビールを次々と詰め込むひろきに、シチローが呆れたように話し掛ける。
「こらっひろき!修行に行くのにビールなんて飲ませてもらえる訳無いだろっ!」
「ええ~っ!ビール飲んじゃダメなのぉ~!」
「当然!暫く禁酒するんだな!」
「じゃあ、やっぱりDVDの鑑賞も駄目よね……」
その横で、映画のDVDを山ほど抱えたてぃーだが、残念そうに呟く。
そして、子豚の関心事といえば……
「施設の食事って、どんなかしら♪
私的には、『牛しゃぶ』なんかだと嬉しいんだけど♪」
「さあ……『精進料理』とかじゃないの?」
まるで遠足にでも行くような気分でいた三人のテンションは、早くもすっかり下がってしまった。
「ハァ…なんか、やる気無くなっちゃったわ……」
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