チャーリーズエンゼルパイ



「じゃあ~そろそろ出かけようか~♪」


シチローがガレージから愛車を出して来た。


実は、鴉信教の教団施設の所在地というのは東京都では無い。


山梨県の、しかもかなり外れに位置する山間の小さな村であった。


「車で行けば、今からなら夕方までには着くと思うけど……なんせ、バスだと二時間に一本しか通ってないらしいから」


「ええ~っ!そんな田舎にあるの~!」


「じゃあ、コンビニとか無い訳?」


「やっぱりビール持って行かなくちゃ!」



やはりこの三人、潜入捜査を旅行か何かと間違えているようである。


そんな……一抹の不安を抱えながらも、チャリパイと和子を乗せたシチローの車は、敵地、鴉信教教団施設へと向かって行った。



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