チャーリーズエンゼルパイ
「えっ?オイラは結構楽しんで観ていたけどなぁ……この間の『アッキー』とか、面白くなかった?」
「ああ、あの朝唐教祖が修行を積んで、ボクシングのヘビー級チャンピオンと闘って勝つヤツね……あんなの『ロッキー』のパクリじゃないの!」
てぃーだの言う通り、これもストーリーは『ロッキー』そのまんまで、主演の朝唐はトレーニングの代わりに瞑想や滝行などの修行を積む。
なんと言っても相手役のチャンピオンが、恐らく信者であろう少し体格の良い日本人に、全身を黒く塗ってアフロのカツラを被せただけ…というのがなんとも酷かった。
「午後の特別説法は、信者全員参加って言ってたな……って事は、その中かおりちゃんもいる筈だ!これはチャンスだよ♪」
入信して一週間も経つのに、かおりの姿さえ発見出来ないチャリパイにとっては、この特別説法は千載一遇のチャンスと言えた。
「よし、そうと決まったらみんな第1サティアンに集合だ!」
「おお~~~っ!」
張り切るチャリパイの四人。
果たして、そこにかおりの姿はあるのか?
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