チャーリーズエンゼルパイ



特別説法で起こったアクシデントの為、この日のプログラムに大きな穴が空いてしまった。


朝唐が2メートルの高さから落っこちてしまい、取り巻きの幹部達もフォローの為、修行どころではなかったのだ。


そんな訳で、この施設では珍しくこの日は全ての修行プログラムが中止となり、嬉しいオフの時間となった。


シチロー達は施設のある部屋に集まり、会場での事を振り返る。


「あの特別説法は信者全員参加だったはずなのに、かおりちゃんの姿は無かった……かおりちゃんは本当にこの施設に居るんだろうか?」


「脱会しようとしてさらわれたんだから、もしかしたらこの施設のどこかに監禁されている可能性もあるわね」


「かおりちゃん、無事だといいけどね……」


かおりの身を案ずる、シチロー、てぃーだ、そしてひろきと……












「あれ?またコブちゃんがいないぞ……」


「あっ、いつの間に!」


ちょっと目を離すと、すぐ単独行動に走る……
まったく油断出来ない。


「お~い!コブちゃ~ん!」


すると、まもなく子豚が何やらチラシのような物を手に持って、大騒ぎしながらこちらに走って来た。



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