チャーリーズエンゼルパイ
「ぷはあ~~~っ!
焼酎おかわりぃ~~♪」
久しぶりに飲む酒はよほど旨いのか、惚れ惚れするほどの飲みっぷりでグラスの焼酎をイッキに空けるひろき。
「しかし、ホントにどういう風の吹き回しなんだ?…まさか、この焼酎に変な薬でも仕込まれてるんじゃないだろうな」
疑い深そうな目で、既に半分空いた焼酎の瓶を顔の前で揺すってみせるシチロー。
『鴉天狗』と印刷されたラベルが貼られたその焼酎は、たしかにあまり見覚えのないものであったが、そんな事はお構いなしに子豚とひろきは遠慮なく焼酎を流し込んでいた。
「全然大丈夫だよ~シチロー♪てか、この焼酎すごく美味しいよ♪」
あまりにひろきが旨そうに飲むので、シチローとてぃーだも『鴉天狗』に恐る恐る口をつけてみると
「あっ、ホントだ!
この焼酎旨いな!」
「本当に…口当たりが良くってまろやかな味わいね!」
意外にもこの『鴉天狗』…ひろきの言う通り、かなりの絶品であった。
「それじゃあ、まぁ改めて~カンパ~~イ♪」
「カンパ~~イ♪」
潜入捜査も満足に進んでいないのに、どこが『乾杯』なのだろうか……
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