チャーリーズエンゼルパイ



「ジャンケンでも何でもいいから、誰か一人決めてくれっ!」


自分一人で行くのは心細いのか、どうしても誰か同行して欲しいというシチローの要望に、仕方なく三人は顔を見合わせるのだが…


「私ってほらっ
『かるくヤバイ』体型だから、狭い通気口はきっとつっかえちゃうと思うわ!」


普段なら体型の事を触れられるだけで怒るくせに、突然こんな時だけ子豚が体型をアピール。


すると、


「そうだよね~コブちゃん。あたしも、胸がつっかえちゃうかも♪」


と、小柄ながら胸だけは立派なひろきが子豚の理屈に乗っかって来た。



「じゃあ、ティダは!」


「え?…え~とアタシは……」


子豚とひろきにそんな理屈をこねられれば、スレンダーな体型で胸だって人並みなてぃーだは、断る理由が見つからない。


「もう~!わかったわよ!アタシが行けばいいんでしょ!アタシがっ!」



かなりアンフェアな理由で、シチローと行動を共にするのはてぃーだに決まった。


てぃーだとしては、かなり不満な決定だろうが、結果的にはこのペアが最も適任であるのかもしれない。



< 92 / 144 >

この作品をシェア

pagetop