Double Persondlity
時間が
一分、二分と過ぎていくにつれ
さっきの霞みが多くなってきた。


少し頭も痛い。



「ねぇ…先生、どうかしたの?」



優奈が喋っている声も
遠くに感じつつある。
ヤバイと思った名田は気をしっかりさせてから嘘をついて電話を止めようとした。



「ごめん、優ちゃん。そろそろいいかな。携帯が鳴ってるから」



「うん。それじゃおやすみなさい明日ね」



「ああ。おやすみ」
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