Double Persondlity
「さぁ君の記憶が暗闇の中から蘇ってくる。そして聞こえてくる」



小林が静かに語りかける。



「五つ数えると闇に覆われて隠されていた現実が今はっきりとその姿形となって現れる」



名田は言われた通り
気持ちを小林に集中させた。



「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ」



深い催眠状態に入ったようだ。



「そこに誰か居ますか?閉ざされた心の底に誰か居ますか?居るなら返事をして欲しい」
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