Double Persondlity
「いいんですか?先生、本当の事を話さなくても…」



助手の北野が尋ねる。



「ああ……今はまだ話すのは危険だよ。相手が悪過ぎる」



「相手って」



「もう一人の彼だよ。夜月と名乗っていたが……見たろ?あの男をアイツに一体何があったんだ……あんないい奴が残忍なもう一人の自分を作り出すなんて、それに女に復讐って何だ…?」



小林は椅子に座り、考えるように難しい顔して腕を組む。
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