Double Persondlity
「……俺、眠いんだよ。疲れてるんだよ」



「またどこかへ行ったから?」



「別に行きたいと思って行ってるわけじゃない。ただの暇潰し……奴は…」



「奴?名田の事か?」



「ああ。奴は下らない悩みが多くてな…顔には出さないが…だから俺が代わりに憂さ晴らししている」



「悩みがあるのか?」



「………奴に聞けばいいだろ。と言っても奴は喋りはしないがな」



夜月は昼が苦手なタイプか
分からないが
そのまま扉を閉ざして
居なくなった。



これ以上話を聞いても無駄だと
今日のところは終わりにして
ビデオカメラを止めるように
北野に合図して
小林はカーテンを開ける。
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