Double Persondlity
「お前が……この世から居なくなる事だ」



「え………………」



「死ねよ」



「で、出来ない…そんな事…」



有寿は涙を流し出す。



「自分で殺るのが出来ないなら、俺が手伝ってやろうか?見せ掛けはお前の自殺って事で」



ナイフを有寿の顔に近付ける。



「や…やめて…お願い」



「殺るのは簡単だ。けど殺っちまったらそれで終わりで、俺はつまらない。殺るからには…お互いに楽しまないとな。こんな所で死んだらすぐにバレてしまうし死ぬなら別の所で頼むよ…」



「助けて………」



ガタガタに震えて
それ以上言葉が出ない。
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