Double Persondlity
「帰りが遅いと、ご両親が心配するよ」



「平気だよ」



「でも…」



時が経ち
優奈は自宅へ帰る。



「送ってくれてありがとう」



「あ、ちょっと待って…渡す物があって…はい、これオレからの卒業祝い」



リボンのついた
小さな箱を渡した。



「ありがとう。中身は何だろう」



「見てからのお楽しみ…かな?それじゃ」



名田は車に乗り込み
そして去って行く。



それを優奈は
しばらく見ていた。



空を見上げれば雪が降ってきた。
< 208 / 389 >

この作品をシェア

pagetop