Double Persondlity
「あの…貴方は?」



不思議に思った婚約者の男は
夜月に聞いた。



「あ、すみません…紹介遅れました。僕は佐藤といいます。彼女とは大学の友人なんですよ」



「そうなんですか」



「お二人はご婚約してるそうで、おめでとうございます」



「ありがとうございます。そうだ貴方ももし良かったら私達の結婚式に来て下さい」



「いいんですか?」



「もちろんですよ。有寿の友達なんですから…なっ有寿もそう思うだろ?」



彼の言葉に
静かに有寿は答えた。



「…そ、そうね」



「あっそれじゃ僕はこの辺で失礼します。近くで待ち合わせしているもので…」



適当に言い
夜月はその場を後にした。
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