Double Persondlity
峰岸はあれから
有寿と会い
結婚を断った。



「すまないが…君との事はなかった事にして欲しい」



「どうして?」



突然過ぎる峰岸の言葉に
有寿は意味が分からなかった。



「別れよう。やはり君と僕とじゃ住む世界が違い過ぎる」



「………」



有寿の大きな瞳に
涙が溢れ出てくる。



「君にはきっと別にお似合いの人が現れるよ」



「嫌…別れない……」



「分かってくれよ」



「私を一人にしないでよ!」



「君にはこの前会ったあの彼がいるじゃないか。さよなら」



「何で…どうしてよ」
< 228 / 389 >

この作品をシェア

pagetop