Double Persondlity
「え?何どうしたの?夜月くんちょっと…」



朱里の言葉は空しく部屋に響くだけで夜月は何も喋らない。



とにかく朱里は夜月の事を
必死にベッドに運び
様子を見る事にしたが
一向に目を覚まさない。



寝ているとしても息をしていないから余計に心配になってきた。



こんな場所で救急車を呼ぶなんてしたくなかったが非常事態
万が一の場合もあると思い
朱里はフロントに連絡しようと
受話器を持とうとした瞬間
夜月に異変が起きた。



「…あっ夜月くん」



「……?」



「気が付いた?良かった」



「オレ何で?」



「さっき突然、夜月くん倒れたんだよ」
< 255 / 389 >

この作品をシェア

pagetop