Double Persondlity

「土日の記憶が全然無いんだ。こんな事は初めてで月曜日の朝に目が覚めた時、オレ服着たまま床に寝ていたんだ。奴が現れて一体アイツ…二日間何やってたんだ…」



「それから？」



「それとその月曜日の夜も現れてオレ何か途中で目が覚めてさ」



「どこでだ？家か？」



「どう考えてもあそこは…どこかのホテルだった。しかも信じたくないけど部屋には知らない女の子がいてオレが目を覚ました時、確かあの子、オレの事アイツの名前で呼んでた」



「………」



「で、またオレが意識無くす前に声が聞こえてきたんだ」



「声？誰の？」



「はっきり覚えていないけど多分アイツだと思う。何か言われた後オレすぐ、アイツと入れかわって翌日の朝には元に戻ってた」



メモと名田の言った事を見合わせながら小林は言う。



「覚えているのはそれだけか？他にはないのか？」



「ああ…これ以外何も覚えていない」