Double Persondlity
少しするとタクシーも去った後で夜月も優奈の隣に立っている。



「さっきまであれほど放せって言ってたくせに今は大人しいじゃん」



夜月はポケットから
部屋のキーを取り出し
優奈を連れてまた歩き出す。



部屋の前に着くと
やはりそこは名田の部屋であり
表札にも書いてある。



「…ホントに裕也の家だ。貴方は一体」



「いいから入れ、飲み物くらい出してやる」



肩を押されるまま優奈は
名田の部屋に入る事になった。
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