Double Persondlity
「……っ…やめてよ」



優奈は抵抗して逃げようと
ドアの方へ向かった。



「俺からは絶対逃げられない。逃げたって無駄だよ。さぁこっちに来いよ」



一歩一歩、近付いて来る夜月に
恐怖で優奈は足が動かなくなり
その場にパタンと座り込んだ。



「……すけて……誰か…助けて…裕也…」



「俺が裕也だ。もう恐がる事はない」



優奈の意識が段々遠ざかって
夜月に抱き上げられたのも
分からなく眠ってしまった。
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