Double Persondlity
何もかも夢と思い込んでいた
優奈は安心した表情で
名田に抱きついていると思いきや


それは優奈の見ていた幻で
現実には名田は居ない。



「もう少しこのままでいい?」



答えるのは名田ではなく夜月。



「今日はお前を帰さない。たっぷり可愛がってやるからそのつもりでな」



いきなり優奈の着ていた
上着を脱がせ始めた。



「あ、裕也がいない。どうして?裕也を返して!あんたなんか見たくない」



「何言ってんだよ。お前アイツは最初から居ないぜ。お前は何を見てたんだ?まさかアイツの幻でも見てたのか」



「そんな…嘘でしょ」



「アイツはもうお前の前には出て来ないんだよ」
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