Double Persondlity
「あ…アリス…どうして?」



「………」



「朱里、何でその男といるの?」



「え?夜月くんの事?」



「ヤヅキ?何それ」



「この人、夜月くんだけどアリスも知ってるはずだよね?」



「何言ってんの。いい加減な事言うんじゃないよ!その男は…」



指を差そうとした時。



夜月が一歩足を踏み出し
有寿に近付いて来て喋った。



「久し振りだな、有寿。アレ以来だっけ?姿見なかったけど今まで何してたんだ?」



あれ以来とは有寿にとって思い出したくもない事だったが
夜月に会ってあの時の身体の感覚がまた甦ってきて
心臓の鼓動が段々早まって思うようにいかなくなってしまい
さっきまでの勢いを無くした。
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