Double Persondlity
「夜月くん大丈夫?病院に行かなきゃ!今、救急車呼ぶから」



朱里は自分の携帯電話を
バッグから取り出して
119番に掛けようとした。



「あ…朱里…」



息が荒くなって弱い力ながらも
夜月は朱里の腕を掴み
何かを言おうとしている。



「夜月くん?」



「……俺…に」



「喋らないで」
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