Double Persondlity
夜月の身体から真っ赤な血が
溢れ出しているのを見て
有寿が今やっと我に返った。



この状況に
自分で夜月をナイフで
刺した事に驚き悲鳴をあげた。



「いやああっ…何で何で…どうしてこんな事になってるの?」



救急車を呼び終わった朱里が
取り乱す有寿に涙ながら
大きな声を出して叫んだ。



「今更…今更…何言ってるのアリス!あなたが夜月くんの事刺したんでしょ。もしもの事があったらどうするつもり」



「…し…知らない。私は何もしてない。違う」



「……耳元で…喚くな。俺は……刺され…てるんだぜ」



「夜月くんっ」



「朱…里」



「………?」
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