Double Persondlity
20.事情が解らないままの解決
名田が目を覚ました翌日の午後の面会時間に小林がやって来た。



「よっ名田!元気か?」



「元気ならここにいないって」



「だよな。お前の今の状況学校に報告しておいたから安心しろよ」



「まさか刺されたって…」



「そんな事言わないよ。事故って事にしておいた。入院も来月までかかるし…ゆっくり休んだ方がいい」



「ありがとう」



「近い内に学校の先生達が病院に見舞いに来るってよ。かなり心配してたぜ」



「ヤバイよな。こんな時に入院なんて」



「仕方ないさ。そういえば…あの子来ないのか?」



「誰が?」



「お前の彼女だよ。知らせてないのか?入院した事」



「ずっと会ってなくて…最後に会ったの大分前で」



「お前が入院したって聞いたらすぐここに来るだろうな。でもお前の彼女ってどんな子?その内紹介しろよ」



「……………その内な…」
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