Double Persondlity
あれから
四ヶ月が経とうとしていた。



「よっ小林、元気か?」



「びっくりした。名田かよ…どうしたんだいきなり?アポなしで来るなんて珍しいな」



八月の七日以来
夜月は現れていない。



言い換えれば
消えたというのが確実だろうか。



「いや別に暇だったから」



「あ、そうかい…やっぱり教師って結構暇なんだな」



「丁度、試験後で早めに終わったんだよ」



「へぇ…でも試験後って教師は普通忙しいんじゃないのか?採点とかでさ」



「そんな事ないよ。もう採点終わったし」



「ふーん」



「今年は担任してるクラスないし大分楽させてもらってる」
< 373 / 389 >

この作品をシェア

pagetop