Double Persondlity
「ねぇ…お兄さん。名前何ていうの?私、麻弥(マヤ)っていうの。マヤリンって呼んで」



「………夜月」



ボソッとした
静かな口調で答える。



「へぇ…ヤヅキ?カッコイイ名前だね。それに何か顔も素敵…好みかも」



「俺は嫌いだ」



「え?」



「こんな風にベラベラ喋る女は嫌いだ。早く連れのとこに行けよ」



「あ、そうなの。せっかくイケてる男とお近付きになれると思ったのに…つまんない。さよなら」



席を立ち、別の所へ行った。
単なるミーハー系な女だ。



夜月も気乗りしない様で



すぐその店を後にして



街をブラついて帰った。
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