私と先生の365
南の恋
長嶋南Side
ふあぁ〜あ!もう月曜来ちゃったよ。今日から授業とか嫌!
家の玄関で大きくあくびをしながら、座って靴を履く私に
お母さん:「早く行きなさい!ほんとだらしないわね。忘れ物はない?」
と後ろから、いつものように怒るお母さん。
「…うるさいな。今行くとこじゃん。」
バタン、と家から出て斜め前の家を見る。
私の家の斜め前は亮の家。近づくとラッキーが吠え出す。
ラッキーってのは、亮ん家が飼っている犬のこと。
犬種はコーギー。
ラッキー:「ワンワンワンワン!」
「こら!ラッキー私だよ!?」
私は思いっきりラッキーの頭を撫でると、嬉しそうに擦り寄ってくる。
ガチャー、
亮:「お、南!ラッキーうるせーから誰かと思った。一緒に学校行こーぜ!」
「おはよ!うん、行こ」
ラッキーまさにラッキーだよ♪
こうやって時々、偶然に朝出会えたら一緒に学校まで行くんだ。
何て言うか…
小さい幸せ、みたいな。