私と先生の365





花:「奈緒!次化学だよ!」

花が後ろを振り返って嬉しそうに言う。


「化学のどこがいいの?私嫌だな。」


花:「ちっがーう!あの三浦先生の授業だよ。」


「高木先生とよく喋ってる人?」


花:「そうだよね〜。奈緒は毎日キラキラした中にいるから分かんないのね!」


ガラッ


すると花の言うキラキラした三浦先生が教室に入って来た。


キラキラしてるのかな?

あ、眼鏡掛けてる。

高木先生と身長はあんまり変わらない。目は細くて焦げ茶色の少し長めの髪。


三浦先生:「じゃあ授業を始めます。教科書4ページを開いて。」


そう言って授業を始める三浦先生。淡々とした口調で、近づきにくい感じの人。


花:「あのクールさがキラキラだね!」

花がコソッと私に言って嬉しそうにまた前を向く。


ふーん。キラキラ…?今だに花の表現が良く分からない。


化学っていえば確か高木先生も好きって言ってたっけ。三浦先生も化学、好きなのかな。


私には分からないけど。




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