私と先生の365




そう思ったのもつかの間。



「熱っ!!」


そっと先生のオデコに手を乗せると、予想以上に熱くて思わず声に出す。



ええっと!!熱だから、熱だから、ひ、冷やさなきゃ!



とにかく冷やさなきゃ!





熱ピタ、熱ピタ…


リビングにも、どこにもない!


あ〜!こういうときに買っておいたら良かった。


今から買いに行く?




でも、買いに行ってる間に、死んじゃったら?




サーッと恐ろしい事を考えてしまう自分に、ポカッと殴る。




こんな時に何考えてんの!私は…!



ええっと!そう、水と氷とタオルで!!






慌ててバタバタと慣れない手つきで、タオルを絞り、先生のオデコに乗せる。




苦しそうだった先生の顔にも少しだけ、緩んだ顔に





「はぁ、…良かった…。」




本当にホッとした私は思わず心の声が出てしまった。






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