私と先生の365
届かぬ恋
南Side
いつものように、
いつものように。
繰り返すその言葉。
ガラッと教室を開けて、一歩踏み出す。
ラッキー!朝1番のり!
あ!?
教室の1番後ろの廊下側から2列目の席で爆睡中の林田俊平!
くっそぉ〜、先、こされたか〜…。
ガタンと自分の席に着く。
また、唱える。
いつものように、
いつものように。
今日、学校終わったら買い物行こうかな、お母さんのご飯作るの手伝おっかな〜?
何か、考えないと嫌な自分が出てくる。
亮も見れない
花も見れない。
パコッ
一瞬考えてしまった時、頭に何か当たった?
そう思って当たった方を向くと、俊平が見下ろしてた。
俊平:「お前さ、挨拶しろよ。」
「はあ〜!?今日は忘れてたの!!てか叩いたでしょ!?今!」
相変わらず目付きの悪い俊平に、んなこと聞かれて、意味不明。
俊平:「しけた面してっからだろ。」
ガタンと私の隣に座り、柄悪く机に肘を置く。