私と先生の365
真梨奈:「本当に問題なのは、ここからなんだよね。」
駅のホームに着き、電車の時間を見る。
真梨奈と私は逆方向だから、いつもここで別れる。
「花は、亮君の告白、断ったんでしょ?」
真梨奈:「…うん。」
真梨奈の浮かない返事に少し疑問を持つ。
「…?だって、花は亮君のこと好きとかないんでしょ?」
真梨奈:「私もそう思ってたんだけどね…。もしかしたら花…亮に本気で惚れてるかも…。」
「え?」
真梨奈の言葉に、思わず聞き返す。
真梨奈:「いや、私のカンなんだけどね!花が、告白は断ったって言った時もそうだし、南とギクシャクしたくないからって言った時も…何か引っ掛かるんだよね…。」
花がどんな風に、真梨奈に話てたのか分からないけど、真梨奈は遠くを見ながら、本当に何か引っ掛かる様子だった。
「真梨奈、そういう所に関して鋭いからなぁ…。あ、もう電車くる!」
携帯を開けて時計を確認して、じゃあまたねって言って真梨奈と別れた。